原型師Syujyu氏より、GTM破烈の人形について

こんにちは!企画・開発担当のK_NAGAMIです。
原型を手掛けたSyujyuさんより、ゲートシオンマーク3 リッタージェット・破烈の人形についてコメントが届きました。
今回もデジタルでの制作過程の画像など順を追って交えつつ、色々語っていただいております。
是非、ご覧くださいませ。

 


GTM破烈の人形の原型製作について

製作・文:Syujyu

アワートレジャーのF.S.S.ガレージキット第3弾はついにGTMに突入。今回は破烈の人形を製作しました!

破烈の人形は前作のエンゲージSR3後期型が終わって、秋くらいから始めていました。製作の経緯としてはエンゲージSR3後期型の終わりくらいから次はGTMでという話になり、永見さんの案でマーク2とマーク3を並べたい!ということでしたので、私の方でマーク3を担当したという形です。
アワートレジャー的には初のGTMとなりますが、実は私自身はGTMの造形自体は初というわけではなく、とあるネタを一度原型完成まで製作しています。ですので実は2体目のGTMだったりします。

 

01.初回監修前バランス
1回目の監修に持って行く前のバランスです。ブースター、尾翼の角度が浅かったり、胴体が短かったりしています。

 

 

破烈の人形を造ってみて感じたのはGTMにも色々な方向性のデザインがあるなといった点です。中でも破烈の人形がGTMのデザインの中でも結構特殊なデザインだなと感じました。
というのも破烈の人形は他のGTMと違って立ち方が特殊です。他のGTMより脚を開いて大地を踏みしめている感じの立ち方です。
造形の際はそのイメージを損なわないように心がけました。その恩恵で、大きな尾翼やブースターがあるにも関わらず安定して自立できています。
また、破烈の人形はシルエットで魅せるデザインだなというのも感じました。これは変形するGTMだからという理由もあるかと思いますが、特に腰回り、肩周りなど、他のデザインだと重厚な装甲のついている箇所が軽装になっています。その代わり尾翼、ブースター、スタビライザーなどで構成されるシルエットで魅せているデザインなんだなと感じました。

 

02.初回改修後バランス
各部のパーツの大きさはこの段階で決定しています。

 

 

また、オージェ、ジュノーンの時とは違い、今回はGTMということで永野先生の監修を受けました。
久しぶりの監修なので不安な部分もありましたが、なんとかクリアすることができました。
監修の内容も「そもそもGTMは~」といったGTM全般の構成に関する話もあり、今後のGTM造形にも活かしていけそうです。

 

03.作り込み開始
F.S.S.造形の場合は胴体から作り込むことが多いです。他のメカだと頭からのことが多いですけどね。
胴体の透明パーツの間隔をデザイン画のようにしっかり開けてほしいというのも監修でお聞きした部分です。
胸部はバストアップ画準拠で造っていますね。

 

 

造形の方向性は基本は本編版で、そこにデザイン画やバストアップ画の要素を加えるという方向性だったので、最初は付属する頭部は本編版のみの予定だったのですが、監修を進めていくうちに、デザイン画版の頭部が本編版を少し変形させたものだというのがわかり、追加で付属させることになりました。
バストアップ版の頭部についても最初は予定になかったのですが監修を進めていくにつれていつの間にか出来上がってましたね…
また、キットの構成が発表になり、バストアップ版の頭部がつくと発表された際、反響が大きかったのが個人的には意外でした。実際造って立体にしてみるとカッコよかったですけどね。

 

04.ブースター・尾翼の設置
ブースター・尾翼の作り込みを進めています。大腿部の形状は悩んだ部分です。

 

 

キットの構成に関してはクリアパーツは胴体のカバーの部分とブースターと尾翼につく翼端灯部分、刀身のみで、その他は通常のレジンパーツです。
ここも監修時に確認して構成を決めた部分になりますね。また各部のマーキングに関しては、原型は凸モールドで再現していますが、今回は私からお願いして特別にデカールも付属させてもらうことにしました。これはデザイン画、バストアップ画での表現を再現しようとするとデカールの方がしっくりくるかなと思ったからです。塗るのが大変という面もありますが… 
デカールを使う場合はマーキングのモールドを削り落として貼ってもらえればと思います。私ももう一体塗ることがあれば今度はデカールで仕上げたいなと思っています。

 

05.最終バランス調整前
一通り全身のディテールを入れてみた状態です。この段階で一度出力してみましたが、しっくりこなくてバランス調整をやり直しています

 

 

今回のキットは、身長自体はオージェよりも高いですが、ボリューム的にはオージェまではいかないかなといった感じです。
それでもやはりキットは高額になってしまいましたが、想定以上の受注を頂けているようでとてもうれしいです。
アワートレジャーのGTMはこの破烈の人形が大きさの基準となっていくと思います。最初の企画通り、次は田中冬志さんのマーク2が進行中です。
つい最近も本編に出てきましたし、ミラージュ仕様になっていてどっちのカラーで塗るのかな?など私も楽しみにしています。

 

06.最終バランス調整後
バランス調整後です。安定感のあるプロポーションに変わっていると思います。
この状態で最終的な監修に持っていきました。

 

 

私の方も次のGTMの製作を始めています。なかなか大物で大変そうですが楽しんで造っていければと思っています。
ちなみに前回記事で書いた通り、エンゲージSR3後期型は自分でも完成させました!もちろん単行本掲載のカラーで!
エンゲージSR3後期型についてはありがたいことに完成品をネット上でも多く見かけています。
塗装や組み方など、製作された方ごとに違う仕上げになっているのがキットでリリースしている製品ならではですね。
破烈の人形もいろんな完成品が見れたらうれしいなと思っています!

 

07.原型完成
原型データ完成時の状態です。最終的なディテールの追加や、装甲のスリットを抜いたりしています。
この状態で完成品用に出力→塗装、原型用に出力→原型用に仕上げの作業を行っています。

 

 


 

以上、SyujyuさんによるGTM破烈の人形の原型製作記でした。

 

なおGTM破烈の人形は、現在
ゲートシオンマーク3 リッタージェット・破烈の人形【スペシャル版】

 

 

ゲートシオンマーク3 リッタージェット・破烈の人形【通常版】

で予約受付中です。

間もなく受注締め切りとなりますので、まだ予約されていない方は、この機会にぜひ宜しくお願い致します!!

K_NAGAMI

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