こんにちは!企画・開発担当のK_NAGAMIです。
限定塗料「マグナパレス・ゴールド」で
開発・製造を担当いただくガイアノーツ株式会社より、
月刊モデルグラフィックス誌「FF外から失礼します。ガイアノーツです」
の連載でもおなじみの矢澤さんに
塗料開発における情熱や裏話などをたっぷり伺いました。
是非ご覧くださいませ。
●これまで様々な金色を開発してきた中で、模型界で求められている事や担当者として心掛けていること、開発時の苦労話等々をお聞かせください
模型用の塗料において、金属色の再現というのは永遠のテーマだと考えています。
また金色に関していえば、究極的にはユーザーの皆さんも金メッキをしたいのだと思います。
金属とは一般的に熱をかけ溶融された後に型に流し込まれ形を成します。一方で模型の中で使われる金属表現で、塗料はアルミを原料とする粒子状アルミ片をいかにきれいに分散して塗装するかという闘いです。
粒子が細かいと輝度が出ない。
中程度の粒子では輝度は程よいが粒子感が出てしまう。
さらに金色となると金色のアルミがあるわけではないため、アルミをベースとする時点で、色味としては灰色からのスタートとなってしまうので不利となります。
最近では着色アルミや各種パールもそろっているのでなるべく鮮やかで粒子感の無いゴールドを目指して日々研究しています。
●プレミアムカラーシリーズはどのようなカラーですか?
模型用の塗料はもしかすると世の中で使われる塗料の中で一番高いなんて言われることがあります。
身の回りの既製品に塗られる塗料は安ければ安い程ありがたがられますが、模型用の塗料は品質など良い物はまずは試してみたい、というところがありますよね。
それが今まで不可能と言われてきた表現を再現するものであれば尚更ですよね。
プレミアムカラーシリーズはまさにそのような塗料シリ―ズです。
●スターブライトゴールド等これまでのメタリック塗料と、プレミアムカラーシリーズのメタリック塗料との違いを教えてください
メタリック塗料で今までは輝度の高さを誇ってきたスターブライトシリーズ

がありましたがメッキ調塗料も台頭してくる中、より魅力的なメタリック塗料を開発すべく、根本的なところから塗料を考え直し、色々なところからヒントを得た塗料がプレミアムカラーシリーズのメタリック塗料です。
一番初めのインスピレーションは某スーパーカーの塗装でした。
粗いシルバーを塗装した上から細かいシルバーを塗装することで、見た目は落ち着いたシルバーとなります。
ですが光が当たったところは表面の粒子の細かいシルバーを透かし、下層の粗い粒子がギラッと光る。それを表現したく、重さの違うシルバーを混ぜることで、1色で2層を作りだし、その結果、実はムラになりやすいメタリックカラーで、細かい粒子が粗い粒子の隙間を埋めてくれるためにムラになりづらい塗装ができるようになりました。
これによりメタリック塗装が楽になり、また特殊なメタリック粒子を採用することでより鮮やかな発色もできるようになった画期的なメタリック塗料です。
その分価格も上がってしまうのですが…。
●プレミアムシリーズのブリオンゴールドと今回のマグナパレス・ゴールドとの違いについて教えてください
プレミアムカラーシリーズでの金色はブリオンゴールド

がありますが、この色味は一昔以上前、特に人気のあったゴールドの色味を再現したものです。
金塊をイメージにとにかく、くすみを取り除き極限まで鮮やかさに特化しています。場合によっては重量感や実物感が薄いゴールドと感じられるかもしれません。
一方で今回新たに開発している金色は、赤金、青金、シャンパンゴールドなど数あるゴールドの中で「GTMマグナパレス」用という明確な目的をもったゴールドです。
マグナパレスという27メートルの黄金のロボットが存在する世界のゴールドなのです。
白を塗るところに真っ白を塗ってしまうと白すぎてしまうように、シルバーを塗るところに普通のシルバーを塗ると面白味がないことがあります。
そのような中で、きちんと目的をもって作られた色は、その色自体に存在感や重量感を持つものになると感じています。
●プレミアムカラーシリーズについてのこだわり等、ほかに何かエピソードがあればお聞かせください
ガイアカラー第1弾開発中の当時、ブルーの発色を良くしたく、ウルトラマリンブルーとなる顔料を探してもらっていました。
ですがなかなか見つからずウルトラマリンブルーに届かなかった青として「マリン」を取った「ウルトラブルー」

として、まずはガイアノーツの基準となる「青」が出来上りました。
その後コバルトブルーでも、ウルトラマリンブルーからコバルトブルーを作ることもあるため、再度ウルトラマリンブルーの顔料を探してもらいましたが見つからず…
その後あきらめていたころに吉報が届きました。
海外で量が少なすぎて残っていたウルトラマリンブル―の顔料が発見されたとのこと。
すぐに買い付け、塗料としては極わずかな本数作りました。
1回限りの生産の為、通常ラインナップの小瓶ではく、当然Exの大瓶でもなく、間をとった中瓶が選ばれました。
製品化されたウルトラマリンブルーは超人気となってショートしてしまいましたが、一方でガイアカラーの名前が広がる一助ともなりました。
その後、捜索範囲をさらに世界中に広げ、ウルトラマリンブルーの顔料も無事手に入るようになりました。(それでも第1弾のウルトラマリンブルーが一番キレイなブルーでした…)
そういえば、このプレミアムカラーシリーズ第1弾のウルトラマリンブルー

にはファイブスター物語にまつわるエピソードがあります。
ウルトラマリンブルーのサンプルが出来上った当時、巷ではイベント限定塗料として「蛍光クリアー」

が話題になっていました。
そうした中、蛍光クリアーのサンプルをワンフェスにもっていったところ、会場の照明に反応して無色透明のクリアーがボンヤリと青く光りだしたのです。
知り合いのディーラーに配って回ったところ更に話題となり、次回ワンフェスでの販売を決定しました。
皆さんから口々にL.E.D.ミラージュに使いたい!という声が出てきた為、であるならばと版権元様に早速連絡しました。
「次回ワンフェス会場で蛍光クリアーをL.E.D.ミラージュに塗装し展示しても良いですか?」
と問い合わせてみたところ塗料を送ってくださいとのこと。早速、蛍光クリアーを送ることになったのですが、何を思ったかウルトラマリンブルーも一緒にお送りしてしまいました。
数日後、版権元様から「展示OK」と返事をいただき、さらに
「一緒に入れていただいたウルトラマリンブルー、永野先生が『メガエラのブルーですね』と仰ってましたよ」とのこと。
ワンフェスで展示OKをいただいたことより、『メガエラのブルーですね』という永野先生からのコメントの方がめちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。
⑥最後にファイブスター物語は模型界でどのような作品と感じているかお聞かせください
ファイブスター物語においてGTM等を商品化する際、原型師とそれを商品化するメーカーはデザインに対して、あくなき高みへの挑戦だと思います。
そのかたわらで模型が塗装を必要とする以上、塗料メーカーの私達も挑戦状をいただいていると感じています。
また新しい表現を見せてもらえることはその先に進むための開発の原動力にもなっております。
そうして劇中のGTMを表現するいくつものセリフとジョーカー星団にいつまでも想いを馳せています。

以上、ガイアノーツ社・矢澤さんによる 限定カラー『マグナパレス・ゴールド』開発によせて、でした。
は
アワートレジャーYahoo!店
並びに
ガイアノーツオンラインショップ
のみでの限定販売商品となります。
また製造ロットの都合上、生産数量に限りがありますので、受注期間途中でも受注を締め切らせていただく場合があります。あらかじめご了承ください。
宜しくお願い致します!!
K_NAGAMI
©EDIT


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