こんにちは!企画・開発担当のK_NAGAMIです。
原型を手掛けた谷明さんより、バーガ・ハリBS-Rについてコメントが届きました。
谷明さんの惚れ込んだ騎体への情熱を感じていただきたく、是非ご覧くださいませ。

製作・文:谷 明(株式会社OZ)
どうも!原型を担当した株式会社OZの谷明です。
アワートレジャーさんでGTMを造るようになってはやくも4作目。
それまでのミラージュマシン系列3騎とはうって変わってミノグシアのヤークトロボーター、バーガ・ハリBS-Rを造りました。
実はこれ劇中に初登場した時から一目惚れしていたGTMで、いまのデジタルモデリングを習得するはるか前にアナログで造ってたくらいでした。
結局完成はしなかったんですが、その時の形状把握ノウハウがこのデジタルモデリングでのBS-Rにも継承されています。
今回のブログにあたって探したんですけど見つからず…

永野デザインを造型する際にもっとも心がけなくてはいけないのが空間構成。
いくつものパーツが折り重なり複雑にひしめき合い、それがトータルで織りなす美しくかっこいいデザインこそが永野デザインの真骨頂です。
BS-Rは後頭部のスタビライザー周りが見せ場でしょうか。
ごついパーツと繊細なパーツのハーモニー。
「神は細部に宿る」とよく言いますが、いくつもの細部に宿ったディテールと形が織りなす調和のハーモニーが全体を引き締めます。
BS-Rは顔周りに薄い装甲が幾重にも重なっていて、まるで花弁のように感じました。
真紅の華やかさと可憐な美しさ、駆逐型GTMの勇猛さが同居する素晴らしいデザインだと思います。
Z.A.P.を造るときからアワートレジャーさんに「そのうちBS-Rやりたいですね~」って言ってたのが早くも願いが叶いまして感無量です。

デジタルモデリングのメリットはどんな大きさでも厚みでもデジタル空間上では問題はないんですよね。
重なってても表示されちゃうし。(物理的になったら)薄かったり重いと成立しないですし、「あれ?ここパーツ同士干渉します…ね…」「う、薄い…」「重い…」ってなるわけで。
というかBS-Rでは都度改修すること多数…
ペイントマスターを担当してくれてるコボパンダさんが組み立て中に気づいてくれて、何度も助かったり(汗)
なるべくそうならないようにモデリング中に実際のプリントサイズに近いサイズで画面表示して断面出して見たり、干渉しないように何度もチェックするんですが、今回は特にスカート周りがタイトな空間構成でもあったのでちょっと大変だったかもです。
そういえばよく言われるデジタルになったら楽になる、って意味はシンメトリパーツが正確に出来る、ってことや部屋が汚れない(プリントしたのを組み立てる時は従来のアナログ作業そのまま)くらいで、実際はそんなにフィジカルや手間的には変わらないかもですね。手首はずっと痛いので(笑)。
LIXAさんがバーガ・ハリKKを先行して造って、開発ブログに各部にある模様は蒔絵とのお話を書かれていたので「なるほどそうか!」となりまして、BS-Rもまんま蒔絵っぽくモールドしてみました。やってみると意外に蒔絵っぽさとは…?となりまして、密度と大きさの緩急、配置の流れのリズムが難しいなあ~ってなりましたがどうにかなんとか。

ほんとはできれば背中の巨大なアイドラフライヤーを横方向に展開したシーンのめっちゃかっこいい状態もコンパチで再現したいなあ、って思ってたんですが強度的に保持するのが厳しくて断念…重力には勝てません(汗)
それではまた次のGTMをお楽しみに!!

以上、谷明さんによる 『1/100 バーガ・ハリBS-R』原型製作記でした。
なおバーガ・ハリBS-Rは、現在
アワートレジャーYahoo!店 バーガ・ハリBS-R
で予約受付中です。
2025年10月31日(金)受注締め切り
となりますので、まだ予約されていない方は、この機会にぜひ宜しくお願い致します!!
K_NAGAMI
©EDIT


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