インジェクションキット「破烈の人形」あみあみ、でじたみん、東京フィギュア限定販売アイテムについて

こんにちは!企画・開発担当のK_NAGAMIです。

間もなく受注開始となるインジェクションキット「破烈の人形」ですが通常版に加えて、一部店舗限定販売となるアイテムが2種類ほどあるのですが、今回は【エンスージアスト・エディション】について案内させていただきます。

 


 

破烈の人形 リッタージェット・マーク3 ダルマス【エンスージアスト・エディション】

-概要-
【エンスージアスト・エディション】では通常版製品に加えて、
① 形状再現性に特化し過ぎたため、テスト段階で通常製品版では採用を見送った特製ハンドパーツ
② マスターモデルに使われた特製マスターモデルカラー5色
以上をセットした、こだわりのマニア向け仕様となっています

① 特製ハンドパーツについて
形状再現重視で進行しておりテストショットまで出来ていたものの、作りやすさの問題等諸事情で採用を見送った仕様のハンドです。作りやすさにおいて通常版製品で実際に採用したハンドよりも劣ります。しかしながら形状再現性で通常製品版より優れた部分があります。

② 特製マスターモデルカラーについて
マスターモデル(彩色済み完成見本)に実際に使用された塗料を有償特典として製造し、キット付属で販売。
コボパンダ氏がマスターモデルを製作する際に指定したカラーチップを元にガイアノーツ社が調色。テストサンプルを繰り返したうえで完成し使用された塗料をもとに量産しています。

仕様:ガイアノーツ製カラー(有機溶剤系塗料)
内容量:スカイブルー:30ml、ホワイト・グレー・ブラック・ゴールド:各15ml
マスターモデル&マスターモデルカラー制作:コボパンダ

※本製品は、あみあみ、でじたみん、東京フィギュア・オンラインショップのみで購入可能な限定販売品です。
※特製ハンドならびにマスターモデルカラー[5色]の別売りや単品販売の予定はありません。
※【エンスージアスト・エディション】は製造上の都合により、受注期間途中でも受注を締め切らせていただく場合があります。あらかじめご了承ください。

価格:17,500円+税

 


 

以上が概要となります。
マスターモデルカラーについては、今後、担当いただいたコボパンダさんにあらためてコメントもいただく予定ですので、今回は特製ハンドパーツについて補足説明させていただきます。

その前に今回、元となった1/100レジンキット版と原型形状が異なる部分が一つあり、その報告をさせていただきます。それは左右ハンドの指の形状です。
1/100レジンキット版では各指の背中にあたる部分の曲率を比較的強めに表現しておりました。本インジェクションキット版でも当初はそのまま忠実に再現すべく進行していたのですが、監修時に永野先生より
「GTMといえば角指的イメージが強いと思うので、今回の製品化では指の形状を修正・変更してください」
という指示をいただきました。そこで指についてはSyujyuさんよりあらたに原型データを提供いただき、それを元に製品化しております。

以上も踏まえていただいたうえで【エンスージアスト・エディション】に付属するハンドについて補足案内させていただきます。
まず一般流通のいわゆる通常版のハンドの方が著しくクオリティが劣るという事はありません。
むしろこちらのハンドこそトータルバランスで最良とした、今回の「1/144破烈の人形」の純正パーツです。

では【エンスージアスト・エディション】のハンドがどういうものかといいますと、
“コスト面や組み立てやすさよりも、とにかく外観形状再現度のみを優先して開発したもの”
となっています。
これまでもご案内していたように、本アイテムの製品化に際しては
『スライド型を多用してでも、形状再現性、カッコイイ外観の再現を優先』
していたのですが、ハンド、とりわけ指に関しては問題が山積で、全モールドを再現するのは不可能なのでどうするかと議論になりました。

工場から、
① 指をバラバラにしたうえでスライド型をあちらこちらに施す必要がある
② スライド型を多用すると構造自体に無茶な部分が出るので、ランナーを型から取り出す際に取れてしまうパーツがいくつか発生してしまう(製品として成立しなくなる)
③ 全部の指をバラバラにすると組み立てるユーザーには面倒となるが、それでも良いのか
④ 全方位にわたってのスライド型となるので、左右ハンド一対ずつのためだけで一型になってしまう

以上のように話があり、工場側としても直前までためらっておりました。
そうした中、先述の指の形状変更もあったことで再現性がやや高まり、全部の指をバラバラにしないでも、概ね再現できそうという目途も立ってきました。
ただ一部どうにもならないところもあり、せっかく型の作業も進んでいたので、それならば
“製品化過程で正式採用を見送った限定版専用パーツ”
としてリリースすることにした次第です。

続いてテストショットでの実際のパーツを撮影した画像です。

●組上げ前のパーツ状態

 

 

●組上げ後の状態

以上が比較用参考画像となります。
よく見ると【エンスージアスト・エディション】付属ハンドでしか再現されていないディテールがあったり、シャープさでの差があったり等あるのですが、ほとんどの方が気にならないレベルかと思います。

 

あえて分かりやすい違いをクローズアップしてみると
●通常版・右ハンド

下図の赤色で示した部分のように、指と指の間に本来は不要なブリッジ部分があります。
こちらが成型上どうしても必要となってしまっています(それでも極限まで目立たないようにしましたが)。

 

この部分が
●【エンスージアスト・エディション】付属の右ハンド

では御覧の通りありません。

ですが実際に通常版ハンドを使用したものの画像では

このような感じであり、多くの方が許容いただける範囲ではないかとも感じております。
またパーツ数が少ない通常版ハンドの方が作りやすさの面でも上となります。

よって、ここまで求めるのは恐らく当社担当者や一部のエンスージアストくらいだろうと考え、今回このような形式でのリリースとさせていただきました。なお
『②スライド型を多用すると構造自体に無茶な部分が出るので、ランナーを型から取り出す際に取れてしまうパーツがいくつか発生してしまう(製品として成立しなくなる)』
の問題については、この【エンスージアスト・エディション】専用ハンドパーツのみ全パーツ、ランナーから取り外されブリスターにセットした状態でのお届けとすることで解決しています(4月25日発売のモデルグラフィックス6月号でチラッとブリスター封入状態の写真が掲載されていますので、そちらもご覧ください)。

以上、かなり長くなってしまいましたが【エンスージアスト・エディション】付属のハンドパーツについてご案内させていただきました。

インジェクションキット
1/144 破烈の人形 リッタージェット・マーク3 ダルマス
は通常版、【エンスージアスト・エディション】等の流通限定版を含め
4月25日(金) 正午頃より公開・受注開始となります。
また
破烈の人形 リッタージェット・マーク3 ダルマス【エンスージアスト・エディション】
は以下の予約先でのみお求め可能な商品となります
あみあみ:https://www.amiami.jp/

でじたみん:https://store.shopping.yahoo.co.jp/digitamin/

東京フィギュア:https://tokyofigure.jp/

受注開始まであとわずか!
引き続き何卒どうぞよろしくお願いいたします。

K_NAGAMI

©EDIT

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