HL-1ハイレオン・マロリー騎、出陣!プロモデラー・コボパンダ氏による製作記

こんにちは!企画・開発担当のK_NAGAMIです。
まもなく受注締め切りとなるレジンキット「1/100 HL-1 ハイレオン」をプロモデラー・コボパンダさんに作例を手掛けていただきました。
御覧の通り今回はコーラス王朝お目付け役マロリー・ハイアラキ・マイスナー騎仕様です。是非、ご覧ください。

Syujyuさんの想いを感じていただきたく、是非ご覧くださいませ。

 


 

1/100 HL-1 ハイレオンSR2m
Hi Rhiannon HL-1 SR2m

製作・文:コボパンダ

 

お久しぶりです
皆様こんにちは。コボパンダです。
アワートレジャー様のブログではマグナパレス以来です。あぁ、金色塗装で泣いていたモデラーねと覚えて頂けていたら嬉しい限りです。
今回はSyujyu氏原型のHL-1 ハイレオンを製作させて頂きました。氏曰く、GTMキットの入門としても挑戦できる設計との事で、作るのをたいへん楽しみにしておりました。
先日のSyujyu氏が書かれたブログではセイレイ・コーラス騎を氏が手がけていたので、僕はマロリー騎仕様で塗装しています。
アワートレジャー製のGTMはマグナパレス、ツァラトウストラ・アプターブリンガー、バーガ・ハリBSに続いて4騎目となりますが、気合いを入れて製作していきます!

 

 

組み上げ、塗装前の磨き等
まず全体としてですが、パーツ数はかなり抑えられているように感じました。同氏が造形したマグナパレスを製作した身としては、キットを受け取った時に「パーツ足りてるかな?」と思ったほどです。
パーツもブロック単位でどんどん組み上がるので仮組みも楽しく感じます。角ダボの精度も高く、遊びやガタ付きも全然ないので、本当に堅牢でカチッとした作りのハイレオンが組み上がります。
今回特にびっくりしたのが、軸うち用のガイドが全ての面に造形されていることです。前述したように遊びやガタ付きはないのですが、ガレージキットなので軸うちは「しといた方が良い」という前提の上で作業しています。
軸うちのメリットは完成品の強度をあげるのはもちろん、塗装中や塗装後の組み上げを円滑に進めるためにもひと役買ってくれます。細かいパーツなどは軸あけした部分を利用して塗装用の持ち手にしたりできますしね。
ただパーツ同士で軸うちが合わなくて全体に歪みが出てきたり、せっかく組み上がったのにどこか完成見本と違う感じがする…というのは本当によくある事です。
その上で、今回のハイレオンはその不安がほぼないように設計されています。これがモデラーにとってはストレスフリーになる事間違いなしです。

軸うちは主に0.8mmと1mmのドリルを使って行いました。負荷のかかりそうな部分は1.5mmです。それぞれに真鍮線を通してしっかりと仮組み、部品同士の合いを確認すると、塗装後の組み上げが楽になります。
パーツはシャキッとしておりエッジとモールドかなりキレイにでていますが、400番から800番まで前面に一皮剥くように磨いていきます。
一部のパーツはマスキングを重ねるため、塗膜が厚くなってダレそうな所もでてきそうです。
今回はキャンディ、パール、メタリック、メッキ塗装の組み合わせなので、塗膜が厚くなりそうな部分はBMCタガネ等で少しだけ深く彫り直しをしました。マスキングテープがしっかりと段差に食い込むようにするためです。
フェイスの目の部分はかなり細かいですが、軽めに彫っておくと、境界線がしっかり出て塗り分けがしやすいと思います。
全体的にフレームが露出する部分が多いので、なるべく丁寧にパーツを処理していきました。
数多のコーラス騎を手がけてきたSyujyu氏渾身の造形のハイレオン、ヒロイックで最高にかっこよく、美しいです!!
仮組みだけでもしばらく見ていたい所ですが、塗装をしていきます。腕の見せどころです。

 

 

塗装
今回の塗装は、紺色部分をキャンディ塗装、本体色はパール塗装、胴体部その他武装はメッキ塗装、フレーム部分はメタリック塗装をしました。

 

 

順番に記述していきたいと思います。
頭部等の紺部分は、見る角度によって微妙な変化をつけたかったので、やや赤みの強いメタリックパープル(GXメタルヴァイオレット+クリアーレッド+スターブライトシルバー)を下地に使っています。サーフェイサーはブラックを使用。
エッジ部分はクリア塗料の色が乗りづらいので、先の塗料にもう少しクリアーレッドをたした塗料であらかじめ多めに塗布しておきました。

 

 

その上から、GXクリアーヴァイオレットクリアーブルーを微量足したクリアーカラーを塗布しています。クリアーカラーは最後にちゃんと発色すれば良いので、一度に塗り重ねせずに、均一になるべくゴミが入らないように吹いていく事をお勧めします。

 

 

一度4000番のヤスリで磨きを挟んで、最後にクリアートップコートで仕上げて完成です。

 

本体薄緑の塗装はパール塗装をしました。
下地に使った塗料はSyujyu氏から教えて頂いた
メカトロウィーゴカラー うすみどりをベースにしました。パール塗装は、AGパールをツヤありクリアーに1割ほど溶いて、下地にあまり影響がないように塗布しています。

パール塗料は下地の色味がかなり変わるので、スプーンにあらかじめ練習すると良いと思います。
やり方としては、同系列の薄い塗料と濃い塗料を使ってそれぞれにパールを吹き、下地の影響とパールの濃度を覚えておくと、本番で失敗しづらいです。

 

 

関節グレーはベースの塗料に、シルバーを混ぜてメタリック塗料にしました。ベースの塗料は濃いめのグレーパープルを使っています。

 

 

 

Exシルバーを混ぜると粒子が緩やかな上品な感じのメタリックになり、スターブライト系を混ぜるとギラっとした感じになります。ハイレオンでは、Exシルバーの方を調色に使いました。

 

 

 

腹部メッキは時間をかけて塗装しています。テラクロームを使用しています。

 

下地をしっかりピカピカにした後、湿度とコンプレッサーのエア圧に気を使いながら何層かにわけて吹きました。

 

 

 

下地の色や、上掛けクリアーを試しつつ、複数のメッキ塗装を試してみて、かなり明るめのメッキになるように調整しました。

 

最後の組み上げ
塗装が終わったら、いよいよ完成です。
個人的には1番気を使う所なので、モデラー様方はゆっくりと時間をかけて組むのが良いと思います。塗膜で厚くなった角ダボをナイフや彫刻刀で削り落としつつ、軸うちした部分に真鍮線を通して組んでいきます。
個人的にですが、頭、胴体、腕、足(脛から下)を組んでいき、最後に全体のバランスを調整しながら組むとかっこよく仕上げられると思います!

 

今回のハイレオンは本当に組みやすかったので、至福の時間を得ることができました。
前みたいに塗装で泣いたりしてませんよ笑
今後もキット展開がある事楽しみにしつつ、デザインズを読みながらF.S.S.にさらにどっぷりと浸かりたいと思います。
ありがとうございました!!

 

 


 

以上、コボパンダさんによる 『1/100 HL-1 ハイレオン』作例記事でした。

なおHL-1 ハイレオンは、現在
アワートレジャーYahoo!店【HL-1 ハイレオン】

 

 

で予約受付中です。

6/30(土)受注締め切り
となりますので、まだ予約されていない方は、この機会にぜひ宜しくお願い致します!!

K_NAGAMI

©EDIT

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