こんにちは!企画・開発担当のK_NAGAMIです。
製品化決定を発表した「エンゲージSR3後期型」ですが、色々な準備も目途が立ち、間もなく正式公開、受注開始となります。
そこで、今回は製品概要等、現時点で発表できることについて、ご案内いたします。
【原型】 Syujyu
【設計】 元木博行(T-REX)
●製品仕様:
PS製・組立て式プラスチックモデル・ポーズ固定仕様
まず素材ですが、いわゆるプラスチックモデルとして、もっとも一般的なPS(スチロール樹脂)製となります。
そして本製品の特徴でもあるのですが、
ポーズ固定・ディプレイモデル=可動のない
という仕様となります。
本製品のマスターモデルとなったSyujyu氏原型レジンキット「1/100エンゲージSR3後期型」を作品ととらえ、その魅力的な外観を可能な限り忠実に再現することを第一に考え、またサイズ的なことも踏まえて中途半端に可動させるくらいならば、寧ろ可動を排したほうがメリットが大きいと判断したことによります。
実際、設計を担当した元木博行氏が形状再現に徹底的にこだわっていただきパーツ数は比較的多めの構成となりましたが、それでも、組上げるのが苦にならない、寧ろ楽しみながら組んでいける内容になったと感じています。
●サイズ:
1/144スケール(頭頂高:約153㎜)
サイズについて、まず企画担当者である私が何を基準に、同時にファンである私は何と並べたいかという事なども検討要素としています。
MHの1/144キットは現在、ウェーブ社とボークス社の製品が展開中で広く手にされており、それらと並べられるサイズであることは当然求められていると思います。そのような中、ウェーブ社から同スケールでエンゲージSR3(の初期型)がリリース中であることを考えると、やはりこちらと並べられるものであるべきと考えました。ご存知の方も少なくないと思いますが、そちらの原型を手掛けられたのもSyujyu氏ですしね。元のデザインが起こされた時期、原型が造形された時期、どちらもそれなりに開きがあるのでそもそも…というところもあるかと思いますが、それでもせっかくなので意識し、「後期型をヒールアップしたら、ちょっとだけ初期型よりも高くなる」そんなサイズ感としています。
●パーツ構成について
設計を担当した元木博行氏に、形状再現に徹底的にこだわっていただくよう依頼しており、加えて極力ディテールが再現されるよう設計や分割を工夫してもらっています。また元木氏に対してだけでなく、工場にも必要であればスライド型は遠慮なく採用してほしいと指示しています。さらに元木氏のこだわりで、上述したように手にしたユーザーが組上げる際に苦にならないよう、どんどん手が進むようなキットとなるよう設計されています。スパイド(実剣)など一部を除いて色毎に分割されているので、塗装の際のマスキングの手間がほとんど発生しないパーツ構成となっていますし、加えてパーツ同士の接合面・接着面も可能な限り気を遣った設計となっています。
なお当初、塗装せず単に組上げただけでも「色分け」という面で見栄えのするような多色成形キットとして考えていたのですが…
「お手軽さを売りにした製品が果たして『ファイブスター物語』に相応しいと思えるか?」
と立ち返ることがあり、インジェクションキット・プラスチックモデルキットというものをあらためて考え直したうえで、多色成形ではなく単色(グレー)成形キットとすることにしました(ただし、頭部ファティマルームハッチ部のみは無色透明成形としています)。
●頭部形状について
本製品の基本コンセプトが「レジンキット『1/100エンゲージSR3後期型』の魅力的な外観を可能な限り忠実に再現する」であることは上述した通りですが、製品化進行途上で、Syujyu氏より頭部形状についてもう一パターン提案したいと連絡をいただきました。
右側の頭部がオリジナル形状の頭部で、左側の頭部が新たに提案いただいた形状のものです。
Syujyu氏からはどちらの形状を採用でもアワートレジャー側に任せるという事だったのですが、頭部形状という事で特に大事な部分ですし、色々検討したうえで、結果2種どちらにも組めるもの(選択式)としました。
●初回生産版付属パーツについて
・PVC製左右ハンドパーツ
・ダイキャスト製左右ソール(足底)パーツ
「レジンキット『1/100エンゲージSR3後期型』外観を可能な限り再現する」というコンセプトの中で、ハンドパーツは金型の抜きの制限でどうしても問題となるディテールがありました。そこでPVC製にすることでそのディテールも再現できる可能性を模索しました。
本アイテムの製品化に際し、FSS好き中堅モデラーや、プロモデラーの方々に開発サポーターとして色々協力いただいており、実際にPVC製ハンドパーツを用意してPS製ハンドパーツと比較いただいたのですが、一長一短、好みの問題でPVC製パーツは不要とも必須とも言えないという結果でした。
また巨大なベイルが左前腕に装着されることを考えると、当初その重量で不安定になるのではないかという懸念を感じ、足底パーツについて、重量対策用パーツとしてダイキャスト製にしたものも用意したのですが…実際ダイキャスト製としなくても立たせることは出来ることが分かりました。
そういったことで、PVC製パーツとダイキャスト製パーツを付属させるか検討していたのですが、結果、
『初回生産版限定パーツ』
として付属させることとしました。
●販売形態・販路について
これまでファイブスター物語のレジンキットシリーズでは、当社直販「アワートレジャーYahoo!店」のみの限定販売としてきましたが、本アイテム並びにMaster Model Makersシリーズについては、株式会社東京フィギュアを通じて、全国の模型取扱店、Webショップにて販売いただくこととしました。
(東京フィギュア社問い合わせ先:https://tokyofigure.jp/contact/)
●価格・受注開始時期について
特に問い合わせの多かった価格と受注開始時期についてですが
価格:7,800円+税
受注開始時期:2023年2月24日(金) 正午より公開・受注開始
発売時期:2023年7月下旬予定
となりました。
以上で、『Master Model Makers』シリーズとは?とか、今後については?等々、まだまだお伝えしきれていないこともあるのですが、今回はこの辺で…。
次回のブログ(2/22公開予定)では、一部店舗限定販売の
●【特製マスターモデルカラー[5色]付きSPパック】
●【特製「VIVELA CO-LUS!」台座付き】Newtype SPパック
以上2種について、ご案内させていただきます。
引き続きよろしくお願い致します。
K_NAGAMI
©EDIT
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