こんにちは!企画・開発担当のK_NAGAMIです。
今回は塗装見本を担当した、あにさんにカン・ユーの製作過程を振り返りまとめていただきました。
是非、ご覧ください。
カン・ユーの塗装見本を担当しましたあにです。
今回はなんとあの林さんの造形ではありませんか。
実物を見ると想像してたとおり、いや、想像してた以上の出来に驚きました。
顔の造形が素晴らしく、塗装してなくても、眉毛やヒゲまでわかります。
さて、いつものように下地に溶きパテを塗っていくのですが、顔の起伏というか筋肉に沿って塗っていきます。
完全に乾いてからラッカーで筆塗りしていきます。
このときも筆運びは筋肉に沿うように塗ります。
カン・ユーの顔の色は、キリコの時よりもやや土色に近い色にしました。
実際のところどうかわかりませんが、イメージでこの人は土色の顔なので。
顔の赤い部分は、基本色にほんの少し赤を混ぜた色で塗ります。
小鼻まわり、目のまわり、とくに目頭は赤をきつめにしておきます。
林さんの造形は大変細かく、はっきりとしたモールドになっているのであまりごちゃごちゃ考えずに、そのまま素直な気持ちで色をおいていくだけですばらしい出来になるのですが、このカン・ユーはややイケメンなのでカン・ユー独特の意地悪さというか、すれた感じを出すために目をやや垂れ目気味に塗っています。
とはいえ造形のラインは無視せず、ぎりぎりのところを狙って目尻を描いています。
口はへの字をさらに強調するため、口の両端をやや濃いめに塗ってへの字を強調しました。
しかし、塗れば塗るほど顔の造形が良く出来ているのがわかります。
本当にカン・ユーが実在するんではないだろうか?と思えてくるほどに。
カン・ユーといえば両腕に生えている毛です。ワイルドです。
これはエナメルの焦げ茶を細い筆に染みこませ、すばやく、ささっと何度かにわけて塗り重ねました。
ブーツやベルトは革製だと思うので、半ツヤ仕上げにしています。
服は完全にツヤ消しだと思うので、艶消し材を多めに入れた色で塗っています。
ツヤをコントロールすることで材質も表現出来ます。
仕上げに墨入れなどにエナメルの焦げ茶を入れます。メリハリが出てきます。
フィギュアを上手く塗るコツはなんですか?と良く聞かれるのですが、「出来の良いフィギュアを選ぶこと」といつも答えています。
最初は安いフィギュアからと考えがちですが、最短で上手くなるには良いフィギュアを塗ることです。
筆塗りの場合はとくに大事で、正しい塗り方をちゃんと覚えることが出来るからです。
出来上がりも良くなるので、モチベーションが上がってまた塗りたくなります。
なのでこのフィギュアは間違いなくお勧めです。
みなさんも是非この素晴らしいフィギュアを塗ってみて下さい。
思ったように塗れるので、とっても楽しいですよ。
以上、あにさんによる 『1/20カン・ユー』製作記でした。
なお、今回もあにさんにカラーレシピを用意していただきました。
こちらも来週には公開しますので、もう少々お待ちくださいませ。
さて『1/20カン・ユー』ですが、本日より二次販売を開始します。
ちょうどWAVE社の1/35 ダイビングビートルも発売となったようですし、愛機とあわせてお求め頂ければより楽しめるのではないでしょうか(スケール違いではありますが(^_^;))
是非、宜しくお願い致します!
それでは!
K_NAGAMI
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