渡辺曜【Summer Queens】の金型レイアウトについて

こんにちは！企画・開発担当のK_NAGAMI（永見浩士）です。

『アッセンブル・ヒロインズ渡辺曜【Summer Queens】』（半完成品・組立フィギュアキット）
メーカー希望小売価格 4,860円 (税込)

『渡辺曜【Summer Queens】』（塗装済完成品フィギュア）
販売価格 9,612円 (税込)

の公開から1ヶ月が経ちました。既にご予約いただきました皆様、ありがとうございます！
ご検討中の皆様もぜひ宜しくお願い致します。
この約一ヶ月の間、
「カラーレジンキット（←間違ってます(泣)）の渡辺曜、発表したよね？」
とか
「どんな製品か、イマイチよく分からないんだけど…」
といった声を何度かいただきました…。
『アッセンブル・ヒロインズ渡辺曜【Summer Queens】』（半完成品・組立フィギュアキット）につきまして、説明が足りていなかったようで、すみません。
遅ればせながら、これから本製品について少しずつ紹介していきますので、ぜひご覧くださいませ。

これまで当社では、ずっとレジンキットをリリースしてきましたので、カラーレジンキットかと勘違いされた方がいたのではないかと思うのですが、まず、
『アッセンブル・ヒロインズ渡辺曜【Summer Queens】』（半完成品・組立フィギュアキット）
『渡辺曜【Summer Queens】』（塗装済完成品フィギュア）
はPVC＆ABS製フィギュアです。勿論、レジンパーツは一切ありません。

そして『アッセンブル・ヒロインズ渡辺曜【Summer Queens】』（半完成品・組立フィギュアキット）は頭部のみ塗装＆組立済み、多色成形キットとなります！

…と文字・説明ばかりではイカンと思い、工場に相談し、金型レイアウト図を用意しました。

まずはPVCパーツ金型の一型目から…。

馴染み深いプラモデルのランナーからイメージすると、贅沢にパーツが配置されていると感じられるかと思います。
一型に少しでもパーツを多く配置し、金型数を減らしてコストを下げたいと工場と相談することもあります。ですが、生産性、そして何よりパーツの歪み・変形などを無くすことを考慮し、もっとも効果的なレイアウトが決定され、このようになりました。

顔は③の上に②のパーツを被せる構造となっています。これは肉厚のある顔パーツを分割することで収縮・変形を抑えるため、そして塗装工程で口の塗装のクオリティ・コントロールを維持＆効率化のためですね。

あと、①に首のジョイントパーツを接続する穴のため、④に右脚を接続するためのダボ穴のため、この金型がスライド金型になっていることが図の上下部を見ると確認できます。

次にPVCパーツの金型の二型目。水着のリボンやサンダルの色は、それぞれ水着のメインのスカイブルーとは異なるブルーなのですが、ここでは同一成形色で生産することにしています。

続いてPVCパーツの金型、三型目。オムソバが、卵の部分とソバの部分とで分割されています。これも一型目の顔パーツの構造と同じ理由ですね。
また複雑な形状の前髪（⑱）をしっかり再現するため、ここもスライド金型となっているのが分かります。
さて以上ここまでがPVCパーツの金型でした。

次からはABSパーツの金型です。多くのフィギュアファンがご存知の通り、PVCは強度が必要な脚（本アイテムでは右脚）に適していませんのでABS製とします。右脚にあわせて左脚もABS製となりました。
更に台座接続用スペーサーやお皿、ボールジョイントなどもABS製としています。
そしてご覧の通り、両脚裏に穴（ダボ）が必要なので、こちらもスライド金型が用いられています。
ちなみに台座接続用スペーサー（㉔）の中央に穴が開いているのが見えると思いますが、ここには金属製の棒が入って脚と台座を接続しますので、固定強度もバッチリ！ご安心ください。

最後にもう一型。台座用の一型です。ご覧の通り、上半分しか金型が使用されていませんので少しもったいないですが、こればかりは仕方ないですね。
以上、金型レイアウトの紹介でした。

本製品では金型を5型（厳密には4.5型）使用しているのをご覧いただけたかと思います。
今回は半完成品・組立フィギュアキットでの製品化ということで、色分け分割箇所が少し多くなったところはありますが、概ね一般のPVC（＆ABS）フィギュアの金型は、このような感じで進行しています。

なお、言うまでもないかもしれませんが、
『アッセンブル・ヒロインズ渡辺曜【Summer Queens】』（半完成品・組立フィギュアキット）

製品詳細はコチラ

『渡辺曜【Summer Queens】』（塗装済完成品フィギュア）お求めはコチラ

両アイテムとも、上の金型を使用して生産されます。

そして早速、テストショットも上がってきましたので、次回（来週公開予定）はそちらを御覧いただきながら紹介します。
引き続き宜しくお願い致します！

K_NAGAMI（永見浩士）