あに氏によるキリコ・キュービィー【レッドショルダー隊制服Ver.】塗装品製作記

こんにちは!企画・開発担当のK_NAGAMI(永見浩士)です。

今回はブログでの初公開時、大絶賛されたキリコの塗装見本を担当した、あにさんにキリコ製作過程をまとめていただきました。是非、ご覧ください。

 


 

キリコの塗装見本の製作を担当したあにです。

今回3Dプリンターで出力した物を塗ると聞き、積層痕はどうなんだろうと心配しました。
が、サフを吹いて初めて積層痕がわかるくらいで、スポンジヤスリでさっとやする程度で消えました。
あとは普通のガレージキットと大差なく塗れます。

私はフィギュアをラッカー塗料を使って筆で塗り、仕上げの墨入れのみエナメルを使っています。
今回のキリコもこの方法で塗装しました。
下地処理にはサフェイサーを使わず、溶きパテを使って筆で塗ります。
これはテクスチャーやタッチをつけたりするためです。

下地処理が終わったらラッカー塗料で大まかに色をおきます。
これは全体の雰囲気を見て各箇所の色を決めるためなので塗りつぶさず、ただ色をのせるだけです。

 

全部の色がだいたい決まったら顔を塗ります。
まず基本となる肌の色をざっと塗り、目の周り、耳、小鼻あたりに
赤味のやや強い色をおきます。
アニメでは肌の色は一色ですが、少し人間の生身の感じを加えてやります。

次にフィギュアで一番ポイントとなる目を塗ります。
まずは目の上の輪郭(マツゲ)を決めます。

次に白目を塗り目の形を整えます。キリコの瞳の色はエメラルドグリーンですが、白目にそのままこの色をおいてしまうと目に力がなくなってしまいますので、まずは黒で瞳を描き込みます。

 

黒が完全に乾いてからこの黒色を縁にわずかに残すように上からエメラルドグリーンをのせます。

キリコは冷たい目に特徴があるので意外と見落としがちですが、口にも特徴があります。
このフィギュアの造形は大変よく出来ているのでそのまま塗るだけでも充分似るのですが、やや小さめのへの字を意識して塗ってやるとさらにキリコらしさが出ます。
少し勇気がいるかも知れませんが、鼻の穴をちょんちょんと描くと顔が引き締まりますのでお勧めです。

 

顔さえ決まればあとは塗るだけ。
今回はレッドショルダーの帽子の赤をきわだたせたかったので
服やブーツの色をできるだけ黄色によせました。
赤色はキリコの台詞にもありましたが「血の色」を意識して塗りました。

仕上げはエナメルの焦げ茶で墨入れをしています。
バッチの縁や顔のそばはとくに気をつけて墨入れをして完成です。

フィギュアの塗装はやはり良い造形があって初めて楽しくなります。
このフィギュアは造形がすばらしく、
塗れば塗るほどキリコに似てくるのでとても楽しく塗れました。

 

みなさんも是非この ”塗れば塗るほどキリコになる” を体験してみて下さい。

 


 

以上、あにさんによる 『1/20キリコ・キュービィー【レッドショルダー隊制服Ver.】』製作記でした。

なお本記事の準備中にカラーレシピを公開して欲しいと要望をいただきましたので、続けてあにさんに用意していただきました。
こちらも来週早々には公開しますので、少々お待ちくださいませ。

『1/20キリコ・キュービィー【レッドショルダー隊制服Ver.】』は現在コチラで7月販売分を予約受付中です。
ちょうどBANDAI SPIRITS社で「野望のルーツ」版の『1/20 スコープドッグターボカスタム サンサ戦 キリコ機/ムーザ機』も受注中ですから、あわせてお求め頂ければより楽しめると思います。

…といいますか、降着させた本機の前にこのキリコを並べ、そして「あのBGM」を流して一緒に悦に浸りましょう!!

それでは!

K_NAGAMI(永見 浩士)

 

©サンライズ

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