話題のX-BASE(クロスベース)を使用!光るヂヂリウムカプセル!!

こんにちは!企画・開発担当のK_NAGAMI(永見浩士)です。

1/20ヂヂリウムカプセル
も間もなく受注締切!

そこで今回は先ごろ発売となった『【X-BASE(クロスベース)】』を使用し、劇中のようにブルーに発光する改造作例を用意しました。勿論、製作は原型を担当した市野さん!
是非、ご覧ください!


 

1/20ヂヂリウムカプセル [発光改造作例]

文:市野 裕己(ノリモータース)

絶賛受注受付中のヂヂリウムカプセルを、今回は作例として製作することとなりました。
劇中では、カプセル内で発光するヂヂリウムの光に包まれて、フィアナが登場しました。

その印象的なシーンを再現したい!と思います。
さて、電飾ですが『【X-BASE(クロスベース)】』を使用しました。この製品はワイヤレス電力供給システムになっていて、4.5mmの円柱LEDユニットを配線なしに光らせることができます。
LEDユニットにコイルが巻きつけてあるので、それぞれ単体で電力を発生させる仕組みのようです。

このLEDユニットの配置については少々注意が必要で、斜めに傾けると光が弱くなったり、点かなくなったりしてしまいます。可動モデルで調整ができるものでしたら気にしなくても大丈夫。
難しい配線がないスッキリとした外観に仕上げられるのは大きなメリットです。

それでは製作していきましょう。
ヂヂリウムカプセルはレジンキットです。

とは言っても躊躇することはありません。
ちょっとした勘所を押さえれば容易に組み上げることができます。
まずはパーツをランナーから切りだしていきましょう。

 

レジン製のガレージキットではここで離型剤を落とすために洗浄するのがセオリーですが、ここはひとつ、この工程を無視しちゃいます。
切り出しの際にパーツに残ったゲートをナイフで取り除き、#600フィニッシングペーパーで段差をなくしていきます。
製品製造工程に生じた型の合わせ目にできたパーティングラインも同様にナイフとフィニッシングペーパーで消していきます。少しの研磨で消しきれないような段差には、ラッカーパテを塗りつけて、乾燥後にペーパーで研磨します。

レジンキットでは製品内に気泡が生じることがあります。
これが製品の表面にある場合もパテを盛り付けます。
この場合はラッカーパテだと時間がかかりすぎるので、シアノンDWと瞬間接着パテのパウダーを混合したものを盛り付けて整形します。
10分ほどで硬化するので、スピーディーに作業することができます。
仕上げに#800~#1000のペーパーで全体を研磨仕上げして下準備完了です。

 

キャノピーについてです。

キットは、同梱のPET板を切りだし、丸めて使用する仕様になっております。この丸める作業が難しいと感じられる場合は、ペプシ1.5Lのペットボトルを使用しましょう。

最初から丸まったクセがついているので、キレイで簡単な曲面を得ることができます。
切り出しは、型紙を木工用ボンドで貼りつけて作業すると失敗が少ないと思います。不安なら型紙をコピーしておきましょう。何度でもチャレンジできます。

 

さて、いよいよ電飾です。
ベッドへ均等に5mm穴を開けてLEDユニットを埋めていきます。

更に劇中設定と異なってはしまいますが、キャノピー天面にも穴を開けてLEDユニットを配置していきます。
薄板に穴を開ける際は1mm程度のドリル下穴からリュータービットで削るように広げていくと失敗しません。
更に世界感を壊さぬよう、コトブキヤの丸モールドから通気口のようなものを選び貼りつけています。

ベッドの穴にもウェーブHアイズ5mmでフタをしてしまいます。
この工程ではいずれも接着はせず、塗装がしやすい状態にしておきます。

 

では、洗浄です。
台所用液体クレンザーをかけて、歯ブラシでゴシゴシとブラッシングします。
経験上、これに勝る離型剤落としはありません。
これに加えて、各社から販売されている離型剤落としを使うと更によいと思います。

 

塗装です。
基本色ガイアカラーのミッドナイトブルーをベースに塗装し、ミッドナイトブルーへホワイトグレーを添加したものでエッジを残すようにエアブラシで吹いてグラデーションをかけます。
配管等はブルーグレーで塗装。全体に油彩のローアンバーやグレーで表面に変化をつけています。
フィギュアはピンクをベースにフレッシュを吹き付けて基本塗装とし、油彩で描きこんでいます。目は特に細かいので頑張って描きました。
本体、フィギュアともここで、フラットクリアーを吹き付けてコートしてしまいます。
各計器パネルですが、エーワン 自分で作るデカールシール 白地タイプを使用して貼りつけています。

更に手芸用UVレジンでコートしてパネル感が出るようにしました。
後から思ったのですが、UVレジンでコートするのなら紙に印刷したものを貼りつけるだけでよかったかのかもしれません。

どなたかお試しを。
スイッチ類はホワイトで塗装したあとに、クリアーレッドクリアーブルーを置くように塗っています。

 

完成!
塗装が終わったら、組立てて、LEDユニットも接着してしまいます。
いよいよ完成です!

 

点灯~!!
さあさあ、はやる興奮を抑えつつ点灯してみましょう。
「うわああっ!」「なんだ、これは、なんだ!?」と、すっかりキリコ気分じゃないですか。

 

そして、製品オマケの髪ありバージョンです。

 

さてさて、受注終了まであと少しと迫ってまいりました。

なかなかというか、たぶん今後製品化するのは難しいアイテムだと思いますので、この機会にぜひご予約を!

心よりお待ちしております。


 

以上、市野さんによる 1/20 ヂヂリウムカプセル [発光改造作例]作例記事でした。
いかがでしたか?

1/20ヂヂリウムカプセル

受注締切も12月15日(金)までと迫ってきましたので、この機会に是非、宜しくお願い致します!

 

K_NAGAMI(永見 浩士)

©サンライズ

 

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