『1/20装甲騎兵ボトムズ』シリーズの取り組みについて

こんにちは!企画・開発担当のK_NAGAMI(永見浩士)です。

前回のブログで【スコープドッグ】ヘッド&ボディ&ハンドパーツセットについて、原型を担当した岬さんに解説していただきましたが、今回はメーカー側としての取り組みについてのお話です。

アワートレジャーは4月よりメーカーとしてスタートしましたが、最初に何を&どんな商品を作っていきたいかと考えた時に、何の迷いもなく真っ先に決めて、関係各位に相談したのは『装甲騎兵ボトムズ』でした。
そしてシリーズで長く続けていきたいと考えた時、そして見ごたえのあるものにしたいと考えた時、1/20スケールで展開していこうと決めました。

まずインゲ・リーマン、ヨラン・ペールゼンとなかなか立体の機会に恵まれなかった人気キャラクターの製品化からスタートし、勿論、あわせてATのキット化も着手しました。ATの第一弾は、当然スコープドッグから。
80年代ロボの放映当時のイメージと、そのイメージの(脳内)成長、また最新の立体物として求められることのバランスを絶妙に捉えて形にできる、岬 光彰さんに原型製作を手がけていただくことにしました。但しせっかく市販のキットが素晴らしいので、アップデートパーツセットという形にすることで極力お求めやすい価格を目指し、そしてその中で最大限、原型師が作り出す作品的なオーラが醸し出されるような製品にしたいと考えました。

頭部では、まずドーム本体について高さのあるシルエット形状を意識しつつ、但しやり過ぎないように、最初に試作品を作って、検証しながら形出しをしています。ターレットが左右に移動するバイザー部のスリットについても、設定画や劇中の細さを意識しつつ模型として細すぎて違和感が出ないようにしています。頭部のコダワリとしては更に、メインカメラを違和感の出ないギリギリの範囲で、劇中の大き目のサイズにしています。

 

胴体については外観・形状を最優先としつつ、コックピット内部ギミックも極力再現できるようにしました。結果、ハッチを閉じた時にどうしても当たってしまう部分は、ギミックよりも外観を優先したため、一部取り外し式となったり、簡単な加工をしていただくことになったりましたが、中級者であれば容易にコックピット内部の再現も可能です。

 

肩アーマーも単にリブ無しとしただけではなく、シルエット自体もこだわって造形しているのですが、そのあたりはキットを手にされた際に見比べていただければ幸いです。

 

そして7種も付属させてしまったハンドについて。最初にオーソドックスな握り拳を徹底的にこだわって造形し、その後でライフル持ちハンドや、アームパンチ用のハンド、平手を形出ししています。ライフル持ちの右手については、最適化したハンドのバランスでどうしても握らせることができなくなってしまったため、ハンドに合わせてグリップを付属させています。アームパンチ用のハンドが必要かという声もあったのですが、中途半端にまとめてしまうよりは、どちらもしっかりこだわりたいと考えた結果、別々で両手分、付属させることになりました。

 

以上、少々長くなってしまいましたが、前回の岬さんのブログで解説しきれなかった部分なども補足いたしました。

 

 

最後にシリーズの今後について…。
●1/20ストライクドッグ(原型製作:市野裕己)
●1/20イプシロン(原型製作:かん よしひろ)
が製品化決定!!

更に現在、ラビドリードッグ、バーグラリードッグ改造パーツ、ファッティー宇宙用改造パーツ、レッドショルダー隊制服姿のキリコなどなど…製品化に向けて企画中!ご期待下さい!!

 

K_NAGAMI(永見 浩士)

©サンライズ

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